トップに求められる2つの力
2018-02-15
再び、件の元社長の言葉から、印象的な内容をお伝えします。
経営者に必要な力として2つの力があります。
一つは言わば「平時」に必要な管理能力。これは主に過去からの経緯を踏まえて、目の前の問題を解決したり改善するマネジメント能力です。リスクヘッジの考え方が基本になります。
もう一つは、市場変化の大きい時代に、将来を見据え未来を描く能力。これは自分で課題を設定して、積極的にリスクテイクができる能力です。現状の枠を超えることにワクワクする人が向いています。
前者に求められる能力は、通常の教育で身につけることが可能です。しかし後者については、型通りの教育では不十分で、経験を積む「場」を提供し、そこで伸びた人を登用するという方法が必要です。
この両方の力のうち、特に後者の能力を持った人材はそうそういません。そういう人材を育てられる会社環境も日本企業では少ないようです。しかしこれからの企業環境を考えると、後者の人材を(自社内の人材にこだわらず)どう確保するかが、企業の存続のカギになるような気がします。
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