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加藤中小企業診断士事務所は、地元製造業が”元気になる”ことを目指し、経営計画立案や事業承継のサポート、現場改善や人材育成をお手伝いします。

「神様の人脈」に気づくこと

2019-09-29

 昨日、これから中小企業診断士として独立を目指す方の研修に参加し、恥ずかしながら私自身の経験をお話しする機会を頂戴しました。その中で、時間の関係で詳しく話せなかったことがあり、自分への備忘の意味も込め、ここに記載します。

 私自身、個人事業主として開業した当初は、当然ながら会う人ごとに名刺交換し、仕事を貰えるようお願いして回りました。いただいた仕事は、今思い返せば稚拙ではありましたが、精一杯こなしました。そうして1年、2年が経った後、時折、知り合いの先輩などから電話がかかってきて、「■■の仕事があるけれど、やるか?」とか「▲▲という商工会議所で相談員を募集しているよ」というお話を貰うケースがありました。ありがたい話ですが、後日、ふとその先輩に会ったとき、「どうして私に情報をくれたんですか?」と尋ねたところ、「○○さんから、『加藤に仕事をやってくれ』と言われたから」との回答が返ってきました。

 ここで重要なのは、その「○○さん」という方は、私にとってそれほど懇意ではない方なのです。交流会でご挨拶しただけ、勉強会で数回立ち話をしただけ、そんな人が気にかけてくれて、間接的に支援してくれているのです。家族や親しい友人、日頃お世話になっている先輩が助けてくれるのはある意味わかります(もちろん、すごくありがたいことです)。しかし、関係性としては比較的薄い方々が離れたところで応援してくれている、そう思って周りを見ると、そうした人たちの想いに自分が囲まれていることに気づき、身が震える思いがしました。

 こうした関係性を何と呼ぶのか知りませんが、私は勝手に「神様の人脈」と名付けています。会社組織にいた時にもこうした人脈はあったのでしょうが、組織として動く場面が多いために、感じることはまれでした。今、一人で仕事をしていて、このつながりを強く感じています。これからも「神様の人脈」への感謝を持ちつつ、自分自身も誰かを応援する側に回りたいと考えています。

 

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