今年度の「プロコン育成塾」が終わりました。
先週の土曜日、運営事務局として参画した、兵庫県中小企業診断士協会主催の「プロコン育成塾」が半年間にわたるカリキュラムを終了しました。
この「塾」は、中小企業診断士の資格取得者を対象に、プロコン(プロのコンサルタント)として独立して仕事をしていけるよう、養成するカリキュラムです。
中小企業診断士は、他の士業とは異なり、徒弟制度のような新人育成システムが事実上ありません。しかし、多くの診断士が資格を取ってすぐ、コンサルタントとして独立し、お客様を確保して、十分なサービスを提供できるわけではなく、またコンサルタント業界に特有の振る舞い方やルールを身につける必要もあります。
当塾では、9月から半年にわたり、月1回の座学でコンサルタントとしての心構え、基本スキル、独立に当たっての準備、新人時代の仕事の取り方などを学ぶと共に、一人一社の企業を受け持ち、指導講師の下、一人だけで企業診断を行います。
途中、中間発表会として、担当企業の分析内容や改善策を講師や他受講生の前で報告する機会があります。ここでは全講師から分析の甘さなどについて厳しい指摘を受け、報告書を抜本的に修正することになります。この点について、当塾は同種の育成プログラムの中でも「厳しい」と評されています。しかし、この塾は、いわばコンサルタントになる「職業訓練」の場でもありますので、「厳しい」と言われる指導は同時に「懇切丁寧」であるとも言えます。
私は一昨年度に当塾を受講し、昨年度と今年度は事務局として運営の手伝いをしました。受講生の時とはまた違った角度で、コンサルティングのあり方を考える時間となり、良い勉強になりました。同時に、毎年増えていく後輩達に自分も見られているのだ、という感触があり、より強いプレッシャーを感じています。