「時間軸の感覚」を身につけるためには
2018-02-12
外食産業の社長を長年務めた方の講演を聴いてきました。
曰く、店長に必要な能力は、店の状態を見た時に「2時間前に何が起こったかを見破る力」と、「このままの状態が続くと2時間後に何が起こるかを見通す力」だそうです。それが優秀な店長になると時間軸が長くなり、「1週間前に何が起こったかを見破り、1週間後に何が起こるかを見通す」ことができ、もっと優秀な店長ならそれが「1か月前と1カ月後」に広がるのだそうです。
店の中に溢れる情報から現時点で必要なものを選び出すだけでなく、それぞれについて時間軸をもって前後の変化を想定する。言われてみれば、今までお会いした優れた経営者は、どなたも「時間軸の感覚」が鋭い方ばかりです。
では、「時間軸の感覚」を身につけるには、どう訓練すればよいのでしょうか。一つの答えとして、私は「因果関係」を意識することだと考えます。時間軸で示されるものは「変化」です。「変化」の本質は「原因と結果」という因果の連鎖です。これを常に意識し、目の前で起こっている現象の原因と、その現象から導き出される結果を強く意識することが、「時間軸の感覚」を磨くために有効な方法でしょう。
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